1か月ほど前にテレワーク用のワンルームマンションを借りました。しかも自宅からわずか徒歩10秒のところに!
テレワーク用ワンルームマンションという選択肢はあまり一般的ではないと思います。普通に考えたら家賃がもったいないですもんね。この記事では、そんなコスト面のデメリットを気にしつつも、テレワーク用にマンションを借りるにあたって事前に検討したことや部屋探しのポイント、実際にかかった金額などを書いていこうと思います。
テレワーク用ワンルームマンションを借りようと思った理由
テレワーク用ワンルームマンションを借りようと思った理由は、自宅にテレワークのための十分なスペースがなかった、という非常にシンプルな理由です。
マンションを借りるまで、寝室の片隅約1平方メートルが私のテレワークスペースでした。コロナ禍によって始まった約4年間のテレワークは、このわずかなスペースに小さなテーブルとリビングから持ってきた椅子一脚、という貧弱な環境でなんとかやってきました。
現在も東京のオフィスへの出社は週1-2日程度と、依然テレワークが中心となっています。テレワークという働き方自体は好きなのでこのまま続けたい、でも環境面は改善したい、でも自宅にスペースを作ることは物理的に不可能、ということで自宅の外にテレワークできる場所を見つけるしかありませんでした。
テレワーク用ワンルームマンションを始めるにあたって一番ネックになったコスト面
テレワーク用ワンルームマンションを借りるにあたって、一番ネックになったのは何と言ってもコストです。いかにマンションを借りることを正当化し、自分の中の罪悪感を薄めるかが、今回行動に移すためのキーポイントでした。(ちなみに我が家ではお金の管理は私が行っており、妻は使うほうが専門なので、妻を説得するという一般的には最大の障壁になるであろうことが、幸運にもありませんでした笑)
マンションを借りる前に考えた正当化の材料は以下の通りです。
- 広い家に引っ越しをするよりも安上がりであること
子供たちの成長に伴い、そもそも自宅マンションが手狭になってきているという事実もあるので、今より広いところに家族みんなで引っ越すという選択肢もありました。ただ、いずれは子供たちも巣立っていき、結果的に広い家を持て余すことになると考えると、期間限定で部屋を借りるほうが結果的には安上がりなのでは、と考えました。 - いつでも荷物をすぐに取り出せるトランクルームとして使えること
すでに自宅マンションの収納スペースから物があふれだす状態となっており、生活スペースを年々侵食していっていたため、妻が非常に不機嫌になっていました。借りたマンションを、冬物のコート類や使用頻度の低いものを置いておくトランクルームとして使えるのでは、と考えました。 - 自宅で使われていない不用品の再利用や断捨離のきっかけになること
買い替えの際に子供部屋に残しておいたテレビや、少し子供っぽい棚、何年も使っていなかったデスクトップパソコンなど、ほぼほぼ使われていない不用品を再利用できるのでは、最悪捨てる決断をするきっかけになるのでは、と考えました。 - 受験を控える子供の勉強部屋として使えること
テレワークのために利用するのは基本的には平日のみになるため、土日にどう使うかは考える必要がありました。自分一人の時間を作るために利用することもできますが、今年高校受験を控えている息子の勉強部屋としても使えるのでは、と考えました。(ただ、まじめに勉強しないリスクあり)
部屋探しのポイント
テレワーク用ワンルームマンションはそこに住むわけではないので、通常の部屋探しの際に重要視する条件とは少し異なります。(部屋探し編の記事はこちら)
- 駅からの距離ではなく、自宅からの距離
個人的には一番重要視したポイントでした。自宅から離れてしまうと雨が降った場合に行くのがめんどくさくなってしまうのと、トランクルームとしての利用価値が低くなってしまうと考えたので、とにかく自宅から近いことを最優先しました。(結果、徒歩10秒の場所になりました) - 家賃
これは通常の部屋探しと変わりませんが、自宅からの距離を最重要視したため、少し妥協しました。 - 部屋の広さ
6畳程度あれば十分。 - 日当たり
洗濯はしないので、重要視しませんでした。むしろ仕事中の日差しの影響を考えると、日当たりはあまりよくないほうが良いのではとも考えました。結果的にはベランダが西側、出窓が北側、という部屋になりました。 - 収納スペース
トランクルームとしての利用も想定しているとはいえ、洗濯機置き場や部屋の空きスペースも使えるため、最低限のスペースがあれば良いと考えました。 - バス・トイレ
風呂も使う必要はないと考えていたので、トイレと一緒でも問題ないと考えていました。ただ、結果的にはバス・トイレ別、しかもウォシュレット付き(地味にうれしい)の部屋になりました。 - オートロック
最近のマンションは基本的にオートロックが付いてるだろうとあまり気にしていなかったですが、契約後に付いていないことに気が付きました(笑)。ただ、元々会社のパソコンなどの貴重品は毎日持ち帰るつもりでいたので、あまり気にはしていません。 - 階数
とはいえ、寝泊まりしない想定で夜は留守にしてしまうため、1階だけは避けたいと考えていました。 - 築年数
こちらもあまり重要視はしていなかったのですが、耐震基準が1981年に改正されたことは知っていたので、それ以降に建てられたマンションであることだけは事前にチェックしました。自宅マンションが無事なのに、テレワーク中にこっちのマンションだけ潰れた、ってことにならないように。
具体的な初期コストとランニングコスト
具体的な初期コストとランニングコストは以下の通りです。(引っ越し編の記事はこちら)
初期コスト(約36万円)
- 敷金・礼金:134,000円
- 仲介手数料:73,700円
- 保証料:37,000円
- 火災・地震保険料:12,000円
- 光回線工事費:3,300円
- 机・椅子などの設備費:100,000円
ランニングコスト(約7.5万円+光熱費)
- 家賃:67,000円
- 管理費:3,000円
- インターネット:4,180円
- 電気代:(初回支払い前のため不明)
- 水道代:(初回支払い前のため不明)
- ガス代:(初回支払い前のため不明)
- NHK:512円
実際に始めて気づいたこと
実際にワンルームマンションでテレワークを始めてみて、いくつか気づいたことがあります。
- 仕事に集中できる
大き目のデスクを購入したため、仕事に関わるものを広々と置けて、とにかく快適に仕事ができています。電話会議中に子供の声や乱入の危険性を気にする必要もありません。
また、自宅から近いとはいえ、一応着替えて(私服ですが)外に出るため、仕事モードのオン・オフの切り替えはしやすいです。自宅に帰った後は基本的には会社のパソコンには触らないようにしています。 - 食料が充実している
自宅の場合、子供たちが勝手にお菓子や飲み物を飲み食いしてしまうため、あるはずのものがないことが多々あります。また、このテレワーク用の部屋に小型の冷凍庫を買ったので、そこに昼食用の冷凍食品や最近だとアイスクリームを大量にストックして、好きな時に食べることもできます。何か食べたいときに、あるはずのものがないのは地味にショックだったので、ちょっとしたストレスの軽減になっています。 - 孤独を感じることがある
自宅でテレワークをしている時は、打ち合わせの合間などにリビングに行ったりして気分転換ができましたが、ワンルームマンションだとそれができません。一つの狭い空間で一日中一人で仕事をしていると、何とも言えない孤独を感じることがあります。以前は仕事の邪魔だと思っていた、学校から帰ってきた子供たちの声や生活音が、ふとした瞬間に恋しくなることがあります。何とも不思議ですね。
まとめ
テレワーク用にマンションを借りてまだ1か月と少しですが、今のところは満足しています。
コスト面はやはり多少は気になるものの、確実に自宅よりも快適にテレワークができています。それに加えて、自由にできる空間を手に入れたワクワク感もあり、今後この部屋を使って色々試してみようと考えています。
テレワーク用ワンルームマンションという選択肢はあまり一般的ではないとは思いますが、この記事が考えるきっかけになればうれしいです。
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