自宅でのテレワークが中心となり、仕事に集中できる環境の確保を模索した結果、自宅のすぐそばにテレワーク用のワンルームマンションを借りることを決意しました。
今回はテレワーク用のマンションならではの優先すべき部屋の条件や、ネットの不動産サイトを活用した効率的な物件の探し方や注意点などを、実際の体験談を通じてお伝えしたいと思います。
住むためではない、テレワークのために部屋を借りる場合の優先すべき条件
普通に部屋を借りる際に条件として挙がるポイントは、駅から近くて日当たりが良く、部屋やキッチンも収納も広くて、お風呂とトイレが別で、家賃もできるだけ安く、などがあると思います。ただ実際はこれらすべてを満たす物件はないので、この中から絶対に譲れない条件を3つほどに絞って探していく、というのが一般的だと思います。
テレワーク用の部屋の場合、基本的には平日の日中を過ごすだけなので、今挙げたようなポイントが必ずしも優先度が高くなるわけではなく、むしろマイナス要素になるものもあります。
もう少し具体的に言うと、テレワーク用の部屋の場合、洗濯や料理はやりませんし、風呂にも入らなければ寝泊まりする必要もありません。別にやっても良いのですが、その場合はそれなりの設備投資が必要になるので、出費をできるだけ抑えるのであれば、やらないと割り切ったほうが良いと思います。
そうなると、洗濯ものを干すための日当たりは不要、広いキッチンもベッドを置くための広い部屋も不要、お風呂とトイレが別であることもそれほど重要ではなくなると思います。日当たりなんかはむしろ南向きよりも北向きのほうがまぶしさもなく明るさも安定していて良いはずです。
結果的に私が重要視したのは以下の2つでした。
- 自宅からの距離
- 家賃
これらに加えて、万が一の地震の際に最低限の耐性は欲しかったので、新耐震基準が適用されている1981年以降に建てられたマンションであることは確認するようにしました。
不動産サイトの便利な地図検索機能で部屋探し
テレワーク用に借りるマンションの候補はすでにいくつか頭の中にありました。自宅マンションのエントランスから出てすぐのところに細い道があり、その道の反対側に何軒かマンションが建っているので、散歩しながら確認することにしました。
普段あまり意識してなかったので改めて確認したところ、5階建て程度のいかにも単身者向けのマンションがその道沿いに4軒建っていました。どれも築浅な感じではないですが、外観的に絶対ヤバそうな感じでもなかったので、まずはこの4軒の空室状況を確認することにしました。
その際に便利だったのが、SUUMOの地図検索機能でした。地図上に入居者募集中の部屋の情報が表示されるので、狙いをつけたあたりを確認すると、3部屋が入居者募集中でした。1つは1階の部屋で家賃が一番安め、2つ目は同じマンションの3階で家賃が少し高め、3つ目は別のマンションの4階で家賃がさらに少し高め、3部屋とも築20年強でした。
ライフルホームズでも地図検索が使えたので念のため確認してみると、掲載されている情報はだいたいSUUMOと同じでした。部屋の情報を見ると、大元の不動産会社はSUUMOもライフルホームズも同じだったので、どのサイトを見てもだいたい同じなんだろうということで、それ以降はSUUMOだけを使いました。
ちなみに余談ですが、いざ部屋を探そうと思って不動産サイトをググろうとしたときに、まず思い浮かんだのはSUUMOのテレビCMの音楽と緑の毛がボーボーの謎の生物でした。2つ目の検索候補は一瞬何も思いつかなかったのですが、テレビCMの音楽とともにライフルホームズの名前が頭に浮かびました。普段は全く意識しませんが、CMの中で社名を連呼するのはかなり効果があるということを改めて認識しました。
まさかのセカンドハウス利用お断り
SUUMOで入居者募集中の3部屋を見つけたのが3月中頃、その後も地図検索の機能を使って自宅マンション周辺をもう少し広い範囲で検索しました。多少家賃が安い物件はあるものの、自宅から毎朝通うことをイメージしたときに、徒歩1分でもけっこうめんどくさいという気がしました。たとえ雨がザーザー降りでも躊躇なく通える距離であることがものすごく重要だと改めて考え、徒歩10秒で通えるであろう最初の3部屋から選ぶことにしました。
3部屋の中で一番家賃が安い部屋は1階で、しかも面している細い道から部屋の中が丸見えなのも散歩がてらの確認によってわかっていたので、同じマンションの3階の部屋(二番目に家賃が安い部屋)に候補を決めて、SUUMO経由で不動産屋に問い合わせをしました。するとその日のうちに不動産屋から電話があったのですが、なんと先客がすでに契約手続き中とのこと。。残念ですがあきらめることにしました。と同時に、SUUMOの掲載情報にはタイムラグがあることも認識しました。
残る候補は2部屋となってしまいました。一番安い部屋はやはり1階というところが引っ掛かりますが、一方で残りの別のマンションの部屋も家賃が高いのが気になり、少し考えることにしました。
それから約1週間、自宅からの距離と家賃のバランスを考えながら自宅周辺の物件を探していたところ、最初の3部屋と同じ並びの別マンションに新たな募集が出ました。家賃もそれほど高くなく、築年数も問題ないので、すぐに問い合わせをしたところ、不動産屋からの折り返しの電話で、「オーナー様からセカンドハウス利用はNGと言われた」と言われました。
個人的にはまさかの回答でした。普通に住むより滞在時間が短いので部屋も汚れないはずだし、何が問題なんだろうと思いましたが、不動産屋曰く、割と年配のオーナーはセカンドハウス利用にNGを出す人もいるとのことでした。イレギュラーな使い方なので不審に思われるんですかね?残念ですがこちらの部屋もあきらめることにしました。
家賃を妥協して、借りる部屋決定!
部屋探しを始めたころは、別に住んで生活するところを探すわけではないので、慌てることなく良いところがあれば契約しよう、というスタンスでした。しかし、不動産屋とやり取りをし始めると段々とその気になってきてしまい、とにかく早く良い物件を探して契約したい、という気持ちに変わってきてしまいました。
しかも時期が3月末の引越シーズンだったので、ここを逃すとしばらく空き部屋が出てこないのでは、という変な焦りも出てきてしまい、最初見つけた3部屋の中で一番家賃が高い部屋の問い合わせをすることにしました。
ちなみにその部屋はまだ契約中で、4月末に今の入居者が退去して5月末に引き渡し、という物件でした。不動産屋からの折り返しの電話で、「オーナー様に確認したら、今住んでる人が退去したら内覧して決めたい、という人がすでにいるから、もし内覧なしで決めてくれたら先約を断ってこっちと契約する、と言っています」とのこと。ウェブページの写真でなんとなく部屋の様子もわかっているし、マンション周辺の状況もよくわかっているので、もうここは即決しました。家賃の高さも気になりましたが、昼飯代を節約したら差額はなんとかなる、というあまり意味のないロジックで自分を納得させました。
その後は契約手続きを粛々と進めるとともに、ゴールデンウィークに部屋の内覧もさせてもらい、5月末に無事に引き渡しとなりました。
契約後に気づいたこと
結局部屋の内覧をする前に契約してしまうことになったのですが、一点だけ想定外だったことがありました。マンションを外から見たときは当然ついてるものと思っていたのですが、マンションの入口にオートロックがありませんでした。
今時のマンションってオートロックが当たり前なのかなと思っていたのですが、よくよく考えたらこのマンションは新築ではないわけで、自分が独身の時に住んでいたマンションもオートロックではなかったな、ということに後になって気づきました。
テレワーク用のマンションなので、もともと夜中は常に留守にする想定で、仕事用のパソコンや貴重品は基本的には毎日持ち帰るつもりではいました。なので、それほど気にすることではありませんでしたが、オートロックの有無に気が回らなかった自分に少しだけショックを受けました。
まとめ
テレワーク用のマンションを実際に借りてみて重要だと思ったポイントは以下の通りです。
- 普通の部屋探しと違い、いかに自宅から近くて家賃が安いかが重要
- 自宅から近い物件を探すには、SUUMOなどの地図検索機能が便利
- 不動産サイトはどのサイトも掲載情報はあまり変わらないので、どれか一つで調べれば十分
- セカンドハウス利用を嫌がるマンションオーナーもいる
- 自宅から近い物件は、周辺の雰囲気はよく知っているので、ウェブページの室内の写真だけ確認すれば内覧しなくてもなんとかなる(オートロックの有無には注意!)
テレワーク用のマンションは実際に寝泊まりして生活する場所ではないので、最悪部屋選びに失敗してもそこまで痛手はないと思いますが、検討される際には本ブログを参考にしていただければと思います。
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