自宅でのテレワークが中心となり、仕事に集中できる環境の確保を模索した結果、自宅のすぐそばにテレワーク用のワンルームマンションを借りることを決意しました。
今回はテレワーク用のマンションへの引っ越しにかかる初期費用や、自宅で遊ばせていた不用品の有効活用、新たに購入した最低限の設備投資などを、実際の体験談を通じてお伝えしたいと思います。
引っ越し準備
テレワーク用に見つけたマンションは空き部屋ではなかったため、前の人が退去して実際に利用可能になるまでに約2か月弱待つ必要がありました。2か月はけっこう長いと思っていましたが、部屋の見取り図と写真を眺めながらどんな部屋にするかを妄想するのはなかなか楽しい時間でした。
ブームがやや下火になりつつありますが、昨今のキャンプ人気の要因の一つは、与えられた空間に自分のお気に入りのアイテムを自由に考えながら配置することの楽しさだと思います。子供のころ秘密基地を作った時にちょっと似ているあの感覚です。
結婚すると、あの独身時代の自由な感じには一生戻れないと思っていたのですが、ワンルームマンションという自分の自由にできる空間を持つことができたというのは、少しだけ独身時代に戻れた気がしないでもないです。これといった趣味も特にないので、キャンプや秘密基地以上にお金を払う価値が自分にとってはもしかしたらあるのかもしれません。
この自分の自由にできる空間を最初から完璧に仕上げるのではなく、むしろ敢えて伸び代を残しておくくらいの気持ちで必要最低限の準備から始めていきました。
意外とかかった初期費用
今回かかった初期費用を、「引っ越しに伴う諸経費」と「新規購入した設備費」の二種類に分けてまとめると以下の通りになりました。
- 引っ越しに伴う諸経費
項目 | 金額 | 備考 |
敷金・礼金 | 134,000円 | |
仲介手数料 | 73,700円 | |
保証料 | 35,075円 | |
保険(火災・地震) | 11,970円 | 1年更新 |
ソフトバンク光契約事務手数料 | 3,300円 | 回線工事費はキャンペーンで無料 |
合計 | 258,045円 |
- 新規購入した設備費
項目 | 金額 | 備考 |
デスク | 12,480円 | サンワダイレクト 100-DESKF005BK3 |
オフィスチェア | 5,980円 | アイリスオーヤマ HMBKC-98 |
モニター | 21,420円 | アイ・オー・データ EX-C241DB |
無線ルーター | 6,280円 | バッファロー WSR-1500AX2L/N |
電子レンジ | 11,880円 | アイリスオーヤマ PMB-F185-5 |
冷凍庫 | 12,800円 | アイリスオーヤマ PF-A31FD-B |
掃除機 | 13,980円 | アイリスオーヤマ SCD-184PM-B |
合計 | 84,820円 |
合わせて約35万円、これに電源タップやらゴミ箱やらキッチンの洗剤やら細々としたものを合わせると、合計で36万円程度の初期費用となりました。意外と高い!
細かく見ていくと、敷金・礼金がそれぞれ家賃の1か月分、仲介手数料が家賃の0.5か月分と全体の中でけっこうな割合を占めています。物件によっては敷金・礼金がなかったり、仲介手数料ももう少し安い不動産屋があったかもしれませんが、自宅からの距離を重視して選んだのでまあしょうがないです。
光回線は自宅でソフトバンク光を使っているので同じにしたのですが、特に2軒目だからといって特典はなさそうでした。もし家族で別の携帯キャリアを使っている場合は、自宅と別グループの光回線を選んだほうがスマホ割が適用されてお得かもしれませんね。
デスクは幅140cm・奥行60cmの大き目のものにしました。自宅でテレワークをしているときにデスクの狭さが一番のストレスだったので、シンプルな作りで天板も広くて値段もそれなりのものを選びました。引っ越しまでの間、部屋づくりの参考にYouTubeのデスクツアー動画を色々と見たのですが、よく紹介されている昇降式のデスクは自分には必要ない(職場のデスクも昇降式ですが一回も昇降させたことがない)と思ったので、いたってノーマルなデスクにして結果的には非常に満足しています。
オフィスチェア、電子レンジ、冷凍庫、掃除機はアイリスオーヤマのものにしました。アイリスオーヤマは一人暮らし用の非常にシンプルなものをお手頃価格で出しているので、それほどこだわりがないものについてはアイリスオーヤマで揃えました。ちょうどセール中だったものもあったので、割とお得に購入もできました。
ちなみに自宅でテレワークをしていたころから、昼食はたまに外食に行く時以外は、基本的には冷凍食品を食べていました。パスタや炒飯、お好み焼きなど、あまり食にこだわりがない私にとっては十分なクオリティなので、テレワーク用のマンションでも備え付けのミニ冷蔵庫に加えて、小さな冷凍庫を購入して部屋に設置しています。さらに昼食のレパートリーを増やすために、自宅で余った白米を冷凍してまとめて持ってきておいて、レトルトカレーを最近よく食べています。
パソコン用のモニターにはType-Cで接続と給電が両方できるものを探して購入しました。セキュリティの観点から会社のパソコンは念のため毎日自宅に持ち帰るつもりだったので、朝パソコンを準備するときに接続するコードの数を極力少なくしたいと考え、給電できるものにしました。2本か1本かという些細な違いですが、価格的にも数千円違うくらいですし、毎日必ずやることのちょっとしたストレス緩和のためには良かったのではないかと思います。
自宅で使っていなかった不用品の有効活用
テレワーク用にマンションを借りることのコスパを考えると、自宅では不要、だけど捨てるのはもったいない気がするものを有効に活用できれば、要するにそれはプラス要素でしょ、ということで、マンションに持っていく不用品の目星をあらかじめつけていました。以下、自宅で遊んでいた不用品でマンションに持って行ったものです。
- 42型テレビ(Fire TV StickとChromecast付)
嫁さんの実家にあった不要なテレビを自宅の子供部屋用にもらったものの、ほぼ使っていなかったやつ。それに何年か前のAmazonのセールで買ったFire TV Stickと、会社のイベントでなぜか配られ、しかもなぜか2個もらったので1つ余っていたChromecastをセットで持ってきました。ただ残念なことに、すでにバージョンが古いせいか、Fire TV Stickは動きが遅くて使い物になりませんでした。とりあえずNetflixやAmazon PrimeをスマホからChromecastでキャストしたりして使っています。
誤算だったのは、テレビを持ってきたらNHKの受信料を払わないといけないこと。何も考えずにテレビを持ってきてしまい、後で気づきました。。でもまじめな私はきちんと受信料を払ってますよ。(ちなみに家族割という制度で支払額が半額にはなります) - 子供部屋用の棚
IKEAの定番子供用棚のトロファストを我が家でも使っていましたが、普通のタンスなどに置き換えたくなってきていたため、テレビ台としてマンションに持ってくることにしました。偶然にも42型のテレビの幅とトロファストの幅が両方100cmで同じだったため、意外とフィットしています。更にトロファスト用の棚板を何枚か買って、ホームセンター(島忠ホームズ)で買ったファイル収納ボックスを入れるとなかなかすっきりした感じになっています。 - デスクトップパソコン
10年くらい前に買ったAcerのデスクトップパソコンが放置状態になっていたので、これを機に何かに使えないかと持ってきました。もともと車の後部座席用のモニターで子供用に流すDVDをリッピングするのに結構使っていたのですが、車を買い替えてモニターが無くなったこともあり、最近は使っていませんでした。
マンションに持ってきて電源を付けてみると、BIOSを起動するところでビープ音がなり、立ち上がりません。ネットで直し方を調べてみましたが、色々とややこしそうだったので廃棄することにしました。まあ使ってなかったですし、断捨離のきっかけとなったということで良かったと思うことにします。 - サーキュレーター
自宅で余っていたサーキュレーターを1台持ってきました。毎朝窓を全開にして空気を入れ替えるときや扇風機の代用として重宝しています。 - リビング用のサイドテーブル
嫁さんが買ったけどやっぱりいらないと放置されていたIKEAの丸いサイドテーブル。観葉植物を置いて使っています。
トランクルームとしての活用
我が家は子供が3人いるので、子供たちが大きくなるにつれて物がどんどん多くなり、決して倹約家ではない嫁さんの物も年々増える一方なので、何か対策を打つ必要がありました。断捨離していらないものを捨てるのが一番良いのだとは思うのですが、マンションを借りることを正当化するためにもトランクルーム替わりに使って、自宅の物を減らしています。
ちなみに今住んでいるエリアのトランクルームの相場は、室内スペースを2畳借りると、月々だいたい2万円くらいするようです。まだ2畳ものスペースを物置には使っていませんが、出したいときにすぐに出せるという利便性を考えると、2万円以上の価値があるのではないかと勝手に考えています。
現時点で物置として保管しているものは以下の通りです。
- 冬物のコート、子供たちのサッカーのベンチコート
- 冬服、スノーブーツ
- バーベキュー用品(コンロ、テーブルなど)
- スーツケース
自宅近くだから引っ越し代は当然0円
当然ですが、自宅から徒歩10秒のマンションなので、引っ越し作業は自分で行いました。テレビや棚などは子供を一人ドア開け当番としてお供に連れて、キャンプ用のコールマンのワゴンでなんとか運べました。
注意しないといけないのは、段差とエレベーターの奥行です。結果的にはどちらにも引っかからなかったので良かったのですが、マンションによってはエレベーターまでに2、3段の階段があったり、エレベーターが狭くてキャンプ用のワゴンが入らない、ということもあるかもしれないので事前に要確認ですね。
まとめ
マンションを借りてテレワークを始めるためにかかった初期費用は約36万円でした。そのうちの半分以上が敷金・礼金と不動産屋の仲介手数料なので、タイミングや運もあるかもしれませんが、初期費用を抑えるには根気よく良い条件の物件を探す必要があると思います。ただ一方で、引っ越し作業やトランクルームとしての活用を考えると、できるだけ自宅から近い場所であることが重要なので、どこかで割り切りが必要なのかもしれません。
初期費用なんて、払ってしまえばもう過去のことになってあまり気にならないですけどねー。
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